2010年12月28日火曜日

高速でのETCは必要か?

上限料金制はETC車だけでなく全車に適用する方向だが、池口国土交通副大臣は9日、こんな話もしている。

「時間帯割引やエコカー割引にはETCが必要だ」

トラックなど大型車は上限制がなく、大口多頻度割引と時間帯割引が主体だ。すでに、有料道路を利用する業務用車両では、かなりの割合でETC取付が進んでいるが、これらの区分に該当する車両は高速道路の利用ではETCは欠かせない。

乗り換えが進むエコカーについては普通車も同様だ。エコカーはプリウスやインサイトのように一見してわかるHV(ハイブリッド車)ばかりではない。EV(電気自動車)の広がりとともに、外見ではエコカーかどうか見分けがつかない車両も増える。ETC車載器にはセットアップ時に車両情報が登録されているから、その情報をもとにエコカー割引が適用できる。

本四道路は具体的な料金提示が先送りされたが、NEXCO系道路と他の有料道路との接続割引にもETCは便利だ。

さらに、対距離制の導入が決まった首都高速や阪神高速ではETCが必須となる。都市高速にはNEXCO系高速道路のように料金所が出口にない。起点は通行券の発行で証明できても、終点(降りた場所)はETCの出口アンテナで確定するしかない。

そのため対距離料金制を最初に発表した当時の大臣だった前原誠司外相は、「現金利用車は上限料金を払ってもらうしかない」と、話している。現在検討されている対距離料金制は500円から900円だ。現金利用車は一律900円ということになる。

上限料金が全車に適用されるようになっても、高速道路を利用する車両はETCを取り付けたほうが有利ではある。

ただ、ETC車載器とその取付料は無料ではない。例えば、二輪車ETCでは、安いモデルを選んでも取付料込みで3万円前後必要だ。料金割引のために新たな負担を強いられるというのは、一般的なビジネスではあり得ない。

そもそもETCの導入は人件費などのコストを削減し、料金引き下げに役立てるということで始まった。その原点に戻れば、通行料を支払うためだけに利用者が ETC購入費を負担している中で、割引対象を全車に広げるためには、国交省がETC展開の方向性を、まず利用者に示すべきなのだ。

2010年8月11日水曜日

帰省ラッシュの様子

お盆前の休みに入った7日、高速道路では早くも帰省ラッシュが始まった。午前10時半には中央自動車道下り線の相模湖インターチェンジ(IC、相模原市)で41キロの渋滞が発生。高速道路の無料化社会実験と「土日上限1000円」の影響で車の交通量が増加し、高速道路各社はお盆期間中、渋滞発生回数は過去最多になると予想している。【喜浦遊、曽田拓、八田浩輔】

 日本道路交通情報センターによると、他に同日午前中の渋滞が激しかったのは、いずれも下りで、関越道東松山IC(埼玉県東松山市)の37キロ▽東北道岩舟ジャンクション(JCT、栃木県岩舟町)の21キロ▽東北道加須IC(埼玉県加須市)の19キロ▽東名大和トンネル(神奈川県大和市)の18キロ--など。

 空の便では、国際線の出国ピークを迎えたが、国内は、新幹線も含め目立った混雑はないという。

 高速道路は6月から全国37路線50区間で高速無料化の社会実験が始まり、7月中旬の3連休の交通量が全国平均で実験開始前の2倍に達した。このため国土交通省は昨年のお盆期間中には「利用者を分散させて帰省ラッシュを緩和させる」として平日にも適用した料金上限1000円割引(ETC搭載普通車対象)について、今年の8月は通常月と同じ土日限定で実施している。

 高速道路各社の予測によると、お盆期間中(5~18日)の10キロ以上の渋滞は過去最多の596回。下りのピークは12~15日、上りは13~16日。

 来週末の14~15日は渋滞がより激しくなると見られることから、7日は早朝からマイカーでの帰省や観光客が高速道路に集中した。東名下り線の富士川サービスエリア(静岡県富士市)は家族連れでにぎわい、女性店員は「通常の土日と比べものにならない、ものすごい数」と話した。

2010年5月16日日曜日

不正通行者が逮捕へ

大阪府警は、入口で交付された通行券を知人と交換して出口料金所で係員に提出し、入口を偽ることで本来支払うべき通行料金の支払いを免れて不正通行した疑いで、被疑者2人を詐欺罪の容疑で逮捕し、最終送致したと発表した。

今回の逮捕者は、NEXCO西日本関西支社も不正通行の事実を把握し、不正通行調査隊が調査するとともに、大阪府警の捜査に協力した。

NEXCO西日本では、大阪府警が被疑者2人を逮捕したことは、料金負担の公平性の確保と不正通行の抑止につながるとコメント。

不正通行者は、不法に免れた通行料金の2倍を加えた金額を請求する。また、入口が証明できない走行には、出口料金所から最も高額となるインターチェンジから進入したものとして料金を請求することも視野にいれ、厳正に対応するとしている。

2010年5月2日日曜日

ゴールデンウィークの渋滞緩和キャンペーン

ネクスコ中日本は、ゴールデンウィーク渋滞緩和を図る『東名GW渋滞減らし隊キャンペーン』を実施する。

これは、交通混雑期東名高速道路を利用する場合、混雑しないと予測される時間帯に変更することで渋滞の緩和を図る目的で行われるキャンペーンで、事前に登録をしておくと、電子メールで渋滞予測情報が配信される。

混雑予想時間帯を避けて東名高速道路を利用すると、最大 5000円相当分のお買い物券(SA・PAチケット)もしくはETCマイレージサービスのポイントが抽選でプレゼントされる。

今回のキャンペーンでは、プレゼントの当選者が従来から1.5倍アップの1日当たり300名となった。

キャンペーンの登録は、パソコンまたは携帯電話などからネクスコ中日本のキャンペーン専用サイトで。ただし、利用予定日の前日24時までとなっている。

ちなみに、渋滞予測メールは、登録時と利用予定日の前日18時ごろに、登録内容の確認メールと共に送られてくる。

■ネクスコ中日本キャンペーン専用サイトのアドレス

http://rakudora-tomei.jp/campaign/

2010年3月28日日曜日

箱根新道の社会実験の割引が終了へ

国土交通省関東地方整備局と中日本高速道路東京支社が実施していた、箱根新道の社会実験のETC時間帯割引を3月31日で終了する。

 終了となるのは、通勤割引、深夜割引、休日特別割引、平日昼間割引、平日夜間割引のすべて。また、休日バス割引も終了する。ちなみに、ETC時間帯割引時の普通車の料金は、通勤、深夜、休日特別割引が150円、平日割引が200円となっている。

  4月1日からの料金は軽自動車などが200円、普通車250円、中型車300円、大型車400円、特大車700円で、ETC車、現金車とも同額になった。

首都高の中央環状線山手トンネルの開通28日16時より

首都高速道路の中央環状線山手トンネルで、3号渋谷線と4号新宿線を結ぶ区間が28日16時に開通。

開通により、東名方面(3号渋谷線)と東北道方面(川口線)、常磐道方面(6号三郷線)が中央環状線で接続され、都心を迂回してアクセスできるようになります。

今回開通する区間は、2007年12月に開通した山手トンネル(熊野町ジャンクション - 西新宿ジャンクション)を延長したもので、高速4号新宿線と高速3号渋谷線を結ぶ西新宿ジャンクション - 大橋ジャンクションの約4km。

首都高速では、この開通により東名(用賀)から東北道(川口)まで、平日11時台の渋滞ピーク時に現在58分かかっているものが、山手トンネル経由で18分短縮する40分になると予想されています。

首都高全体としても都心環状線に集中する交通が分散され、開通前に比べて渋滞ピーク時の渋滞長が約3割減少すると試算されています。


開通日の28日は、現地にて開通式などが開催され、16時に開通されます。

2010年3月12日金曜日

第二京阪道路の開通が3月20日から

NEXCO西日本の発表で、第二京阪道路 枚方東インターチェンジ(IC)から門真ジャンクション(JCT)までの間(自動車専用部、延長16.9km)が、平成22年3月20日(土曜)15時に開通します

このたび通行料金について正式に決定しました。

今回の開通によって、大阪京都間がこれまでの名神高速道路に加えて、第二京阪道路においても繋がり、京阪圏の高速道路ネットワークにおいて新たな路線選択が可能となることで、交通の分散が期待されます。通行料金においては、この路線選択によって料金格差が生じないようにするため、また、均一料金区間における短区間の料金割高感の解消を図るため、ETC車を対象に利用区間に応じて「第二京阪連続利用割引」などの各種割引を新たに期間限定で導入します。

1.通常料金
今回開通する区間は2つの均一料金区間【B区間(京田辺松井IC・京田辺本線~交野南IC)及びC区間(交野南IC~門真JCT)】となっており、各区間の1回利用あたりの通行料金(通常料金)は次表のとおりです。

今回開通区間(枚方東IC~門真JCT)

暫定料金適用の終了
枚方東ICを発着するご利用については、枚方東ICの開通当初より暫定料金として割安な料金が適用されているところですが、今回の全線開通に伴い京田辺本線料金所の通過時間が平成22年3月20日15時以降のご利用については本来料金となります。

現在の料金(暫定料金)
平成22年3月20日15時まで
軽自動車等
普通車 200円
中型車 250円
大型車 300円
特大車 400円


全線開通後料金(本来料金)
平成22年3月20日15時以降
軽自動車等  350円
普通車    450円
中型車    500円
大型車    700円
特大車    1200円

※ETC無線通信にて当該区間をご利用の場合、別途「枚方東IC期間限定割引(後述)」の適用があります。


2.割引制度
今回の開通にあわせて、名神高速道路と第二京阪道路の交通の分散や均一料金区間における短区間の料金割高感の解消を図るため、ETC車を対象に利用区間に応じて「第二京阪連続利用割引」「第二京阪ネットワーク割引」「近畿道乗継利用割引」などの各種割引を新たに期間限定で導入します。

その結果、ETC車においては、例えば、「第二京阪連続利用割引」の適用により巨椋池IC~第二京阪門真IC間では普通車の通常料金1,250円が 1,000円となり、名神高速道路の京都南IC~吹田IC間の料金1,000円と同額になります。「第二京阪ネットワーク割引」の適用により名神高速道路の彦根IC~近畿自動車道の東大阪北IC間の第二京阪道路を経由した場合の普通車の通常料金4,100円が3,500円となり、名神高速道路の吹田ICを経由した場合の料金3,500円と同額になります。また、「近畿道乗継利用割引」の適用により京田辺松井IC~東大阪JCT経由~阪神高速道路をご利用の場合、近畿道の普通車の通常料金500円を250円に割引します。
所定の要件を満たすことで、既存の割引制度であるETC時間帯割引(大都市近郊区間を対象とした割引)、マイレージ割引、ETC前納割引及び障害者割引の適用があります。

2010年3月10日水曜日

上坂サービスエリアにウェルカムゲートがオープンへ

NEXCO西日本四国支社は、「ウェルカムゲート」を徳島自動車道・上板サービスエリア(SA)下り線に3月19日10時30分にオープンする。

ウェルカムゲートは、地域に密着したサービスを展開する一環で、同SAに一般道から出入りできる。駐車スペースも6台分設置する。利用時間は7時から21時まで。

また、ウェルカム・ゲートのオープンにあわせて、地元の上板町老人クラブを招待して毎年恒例の「交通安全教室・歩け歩け大会」及びウェルカムゲート通り初めイベントを実施する。

ウェルカムゲートは、一般道からSAの休憩施設のみを利用するため設置したもの。スマートICとは異なり、高速道路と一般道との車両の行き来はできない。

2010年3月2日火曜日

富士川スマートICが3月18日にオープン

ネクスコ中日本と、静岡県が進めてきた東名高速道路・富士川スマートIC改良工事がまもなく終了し、 3月18日から全方向の利用が可能となる。

 この工事により、入り口は車長12m以下のすべての車種が利用できる。ただし、出口は車長 8.5m以下の中型車限定となっている。また、ETC車載器を搭載していない車両が誤ってスマートICに進入した場合、バックせずに一般道や高速道路に戻る事が可能な迂回路が作られた。

 なお、スマートICの入り口が富士川楽座入口側(県道富士川身延線)に変更となり、東京方面(上り線)入口からは富士川SAに立ち寄ることはできない。

 富士川スマートICの営業再開は3月18日の15時から。

淡路花博2010年に伴い割引50%

JB本四高速では、2010年3月23日 - 2010年5月28日までの平日昼間(9時00分 - 17時00分)の時間帯に淡路島島内の通行料金を半額とする「淡路花博2010ETC平日昼間割引」を実施する。

「淡路花博 2010ETC平日昼間割引」は、神戸淡路鳴門自動車道の淡路ICから淡路島南ICまでの区間をETCで走行した場合、通常料金よりも50%割引となるもの。対象となる走行は、入口と出口の料金所がともに淡路島島内の通行に限る。障害者割引やETC特別割引とは併用できない。

ジャパンフローラ2000(淡路花博)から10年という節目の年を迎え、その記念事業として「人と自然の新たなコラボレーション」をテーマに、淡路島において「淡路花博2010 花みどりフェア」が開催されることとなった。それに併せて、今回の割引を実施することになる。

東日本の高速弁当コンテスト

東日本地域の高速道路を運営するNEXCO東日本は、各地のサービスエリア(SA)のレストランを対象にした、新メニューコンテストを開催。那須高原SA(東北自動車道・上り線)の『高原の息吹 -那須三銃士 八汐と共に-』がグランプリに輝いた。
 
 このコンテストはSAのサービス向上や、各地域の振興を目的に開催されるもので、4回目となる今年は「-地域の美味しもの再発掘!- 心も身体も元気なご当地メニュー」をテーマに、全国48店舗のレストランが参加。予選を勝ち抜いた11のレストランにより、2月25日に決勝が行なわれた。
 
 決勝の審査委員には、料理家の陳健一氏や中嶋貞治氏、元横綱の芝田山康氏ら9人が参加。試食審査はもちろん、料理の彩りや価格の妥当性、各レストランのPRなども考慮した結果、那須高原SAの『高原の息吹』がグランプリに選出された。同SAによるグランプリ受賞は、昨年に続きこれが2度目の快挙となる。
 
 このほかにも、インターネット投票によるWEB大賞には、岩手山SA(東北自動車道・下り)の『菜彩鶏とほうれん草の元気丼』が、審査員特別賞には、長者原SA(東北自動車道・下り)の『伊達な あ・ら・か・る・と』、Pasar幕張(京葉道路・上り線)の『“イライラ解消 疲労回復” 房州の「心と身体にやさしい」御膳』、米山SA(北陸自動車道・下り)の『七色の日、「躍膳」』が輝いた。

2010年2月26日金曜日

厚木インターを通らなくていける

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)海老名JCT - 海老名ICの2kmにも満たない区間が2月27日15時に開通する。東名高速道路厚木IC以西名古屋、小田原方面と圏央道との接続は海老名JCTではなく、厚木ICであることに注意が必要だ。

実際の新設区間は海老名JCTより西の東名厚木ICと圏央道海老名ICとの間、3km弱であることを認識すると流れがわかりやすい。

相模川左岸の厚木ICで東名と接続する小田原厚木道路と、右岸の海老名JCTで東名と接続する圏央道との間は、路線図では東名を介して連絡しているように見えるが、その間を通るクルマは、実際には東名を走ることはない。

分合流の安全性を考慮して、小田原厚木道路と圏央道とを連絡する通行は、厚木ICと海老名JCTとの間の「専用連絡路」で結ばれ、東名本線と干渉しない。東名上り線から圏央道へ、圏央道から東名下り線へも、厚木ICで専用連絡路に接続する。

クルマの流れは厚木IC、海老名IC、海老名JCTで三角形を形成しているのだ。三角形の頂点で内側へは曲がれない。厚木ICから圏央道海老名ICへ向かう場合、同じ東京方面だろうと錯覚して東名上り線へ入ってしまうと海老名ICは経由せず、約16km先の横浜町田ICまで降りられない。

そのため、海老名IC開通をPRするパンフレットにも「厚木ICが変わります」ととり上げ、特に東名上り線と厚木ICから海老名IC方面へ向かうドライバーに対して注意を促している。

首都高の官制システム

首都高速道路は26日、新交通管制システム(AISS '09)を公開、披露式を開催した。120インチ14画面を一体化した高さ3.7m、横幅17mの表示装置は世界最大級。

首都高の1日平均11万台の交通量を監視しているのが交通管制システムだ。新交通管制システムに更新されることにより、利用者側では、本線上に設置された文字情報板による情報提供の機能向上と、所要時間情報の精度が向上する。

文字情報板の機能向上としては、本線上の障害情報を直近の文字表示版で表示するようになる。これまでは、事故などの発生箇所を発生区間で案内するのみであったが、これからは、現在走行している前方の車線状況を知ることができる。

また、所要時間情報の精度向上として、道路が分岐するジャンクション部においては車線により混雑状況がバラバラで、これまでのシステムではこれを一緒にして算出していたが、これからは車線毎の混雑状況を考慮した結果を表示するようになる。

2010年2月20日土曜日

海老名JCTで開通イベント

NEXCO中日本は、首都圏中央連絡自動車道・海老名ジャンクション(JCT)- 海老名インターチェンジ(IC)の開通を記念して2月27日の開通日に海老名料金所を利用した5台を対象に通行証明書などを贈呈する。

通行証明書を受けるためには、2月24日8 - 17時に首都圏中央連絡自動車道・海老名料金所正面玄関前で整理券を受け取る必要がある。先着5台に達した時点で受付は終了する。

2月 27日14時30分から海老名料金所で開通の通行証明書の贈呈式を実施する。

バイク用ETCのスライド式

自動車や二輪車向け用品の開発・販売を手掛けるミツバサンコーワは18日、二輪車用としては初となる「スライド挿入型」のETC車載器『MSC-BE21』の販売を3月19日より開始すると発表した。

MSC-BE21は、従来のバイク用ETC車載器のようにカバーを開けてからカードをセットするタイプではなく、スライド挿入方式を採用。このためグローブをしたままでもカードを簡単にセットすることができ、利便性を大幅に向上させている。

また、夜間の操作を想定し「カードウェルカム照明」を採用。カード挿入部分に赤く光るLEDライトを設置し、手元に明かりがない場合でもカード挿入を簡単に行うことができる。

音声機能は搭載しないが、カバー付きLEDインジケーターを採用することで、昼夜問わず一目で車載器の状態を確認できるよう高い視認性を確保した。

防水・防塵にも対応。カード挿入時には前面カバー部がひさしとなり、雨などの場合でも水が内部に入りにくい構造となっている。

同社によると「高速道路を利用する二輪車350万台に対しETC普及はわずか5%。(車載器の)料金が四輪車と同額と割高なことからユーザー負担が大きく、普及が進んでいないのでは」とし、快適性の高いETC車載器を開発することで、二輪車用ETC普及に貢献する考えだ。

本体のみの価格は、1万9950円(税込み)。

2010年2月6日土曜日

高速道路の無料化の路線

国土交通省は2日、2010年度の“高速道路無料化社会実験計画”を発表した。この社会実験は、流通コストの引き下げを通じた生活コストの引き下げや、地域と経済の活性化を目的に実施されるもの。この計画は事実上、“休日上限1000円化”の代替案となる。国交省は、実験経過を通じて無料化による影響を確認しながら、2011年度より段階的に無料化を実施していく方針だ。

 初年の2010年度は、予算の範囲内で、従来の休日上限1000円化により発生した渋滞発生状況などを加味しながら決定された。

 今回新たに無料化が決定した道路は以下のとおり。なお、対象車種は全車種。実験期間は、実験開始日(準備状況を勘案して設定される)から2011年3月末日までとなる。

■北海道
道央自動車道:士別剣淵~岩見沢
深川留萌自動車道:深川西~深川JCT
道東自動車道:本別・足寄~占冠、夕張~千歳恵庭JCT
日高自動車:沼ノ端西~苫小牧東

■東北
青森自動車道:青森東~青森JCT
八戸自動車道(百石道路を含む):下田百石・八戸~安代JCT
秋田自動車道(琴丘能代道路・秋田外環状道路を含む):八竜~秋田中央
日本海東北自動車道:河辺JCT~岩城
東北中央自動車道(湯沢横手道路・米沢南陽道路を含む):横手~湯沢、東根~山形上山、南陽高畠~米沢北
釜石自動車道:東和~花巻JCT
山形自動車道:酒田みなと~湯殿山、月山~山形北

■北陸
日本海東北自動車道:荒川胎内~新潟中央JCT

■関東
東水戸道路:ひたちなか~水戸南
八王子バイパス:打越~相原
新湘南バイパス:藤沢~茅ヶ崎海岸
西湘バイパス:西湘二宮~箱根口・石橋
箱根新道:山崎~箱根峠
中央自動車道(東富士五湖道路を含む):大月JCT~須走
中部横断自動車道:双葉JCT~増穂

■中部
西富士道路:西富士~富士
安房峠道路:中ノ湯~平湯
伊勢自動車道・紀勢自動車道:津~伊勢・紀勢大内山

■近畿
舞鶴若狭自動車道:小浜西~吉川JCT
京都丹波道路:丹波~沓掛

■中国
松江自動車道・山陰自動車道(安来道路を含む):米子西~東出雲、松江玉造~出雲・三刀屋木次
岡山自動車道:北房JCT~岡山JCT
浜田自動車道・山陰自動車道(江津道路を含む):江津・浜田~千代田JCT
広島呉道路:仁保~呉

■四国
松山自動車道:松山~大洲、大洲北只~西予宇和
高知自動車道:高知~須崎東

■九州
八木山バイパス:穂波東~篠栗
東九州自動車道(椎田道路・宇佐別府道路、日出バイパス、延岡南道路、隼人道路を含む):築城~椎田、宇佐~日出、大分米良~佐伯、延岡南~門川、西都~清武JCT、末吉財部~加治木
大分自動車道:日出JCT~速見、大分~大分米良
西九州自動車道(武雄佐世保道路・佐世保道路):武雄JCT~佐世保中央
長崎バイパス:古賀市布~川平
南九州西回り自動車道(八代日奈久道路・鹿児島道路):八代JCT~日奈久、市来~鹿児島西

■沖縄
沖縄自動車道:許田~那覇

2010年1月30日土曜日

6月からの無料化される高速

国土交通省は29日、高速道路の無料化について、2010年度は山陰道(島根県)など全国約35区間、1600~1700キロを対象とする方針を固めた。昨年末の10年度予算編成で予算が大幅に削減されたため、東名高速など大都市圏を通る交通量の多い区間は対象から外れた。対象外の区間には車種ごとに上限を設ける新料金体系を導入する。国交省は6月をめどに実施する方針だ。

 前原誠司国交相が2月2日に詳しい内容を発表する。

無料化の対象区間は

・北海道横断道
・日本海沿岸東北道(秋田県、山形県)
・山陰道(島根県)
・南九州西回り道(熊本県)
・沖縄道など

2010年1月24日日曜日

茨城空港の高速が3月6日に開通へ

NEXCO東日本は22日、東関東自動車道の茨城空港北インターチェンジ(IC)から北関東自動車道と接続する茨城町ジャンクション(JCT)までの延長8.8kmが3月6日の15時に開通すると発表した。

同社では、今回の開通で、3月に開港する予定の茨城空港へのアクセスが向上するとしている。東関東自動車道水戸線が全線開通時には地域間の移動時間が大幅に短縮される見通しで、潮来市役所から茨城県庁までの移動時間が一般道を利用した場合に比べ約40分短縮されるとしている。

また、今回の開通で第三次救急医療機関へ搬送できるエリアが約28平方km拡大されるなど、地域の活性化や安心できる暮らしに寄与すると、している。

同社では「東関東自動車道開通記念快適実感!おためしキャンペーン」として茨城空港北IC - 茨城町JCTをETCの利用者

2010年1月22日金曜日

高速の吸音はここまできている

住友金属工業は20日、溶接軽量H形鋼「スマートビーム」が、第二京阪道路の裏面吸音板の支持梁に大量採用されたと発表した。

溶接軽量H形鋼は、熱延コイルから高周波抵抗溶接によって連続的に製造されるH形鋼。通常の圧延H形鋼よりも肉厚が薄いため、鋼材重量を最大40%程度軽量化することが可能で、熱延コイルを必要な幅に切って溶接できるため、さまざまなサイズが製造可能。

裏面吸音板は、高架道路の下に一般道路がある場合、一般道路から発生する自動車騒音が高架橋裏面で反射して近隣に拡がることを防止するために設置する吸音板で、橋桁から吊るされたH形鋼の支持梁に取り付けられる。1本約5mの支持梁の重さは圧延H形鋼の場合、100kg以上あり、支持梁の鋼材を圧延H形鋼から溶接軽量H形鋼に替えることで、軽量化が図れ設置作業の能率と安全性の向上が図れる。

こうしたメリットが評価されて、第二京阪道路の裏面吸音板の支持梁に溶接軽量H形鋼の採用が決まった。

採用される第二京阪道路は、京都と大阪を結ぶ延長28.3kmの自動車専用道路で3月20日に開通する予定。裏面吸音板の設置面積は約14万平方mで、支持梁として使われる溶接軽量H形鋼約1800t、同社の受注量は約1500t。

地産品の

ネクスコ東日本は、昨年実施した『地域産品応援!お客さま感謝フェア』の第2弾を、2月1日(月)から2月28日(日)まで実施する。
 
 このフェアでは、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)で、選定されたレストランのご当地メニューや地域のお土産品などを1000円以上買うときに、専用の買い物券を提示すると、購入金額から300円が割り引かれる。
 
 対象となる商品は、地域の名物料理や地域のお土産品。SA・PAではシールやスイングPOPで対象となるかどうかを確認できるほか、“ドラぷら”内の専用ページ(http://thanks.driveplaza.com/)で対象商品一覧が掲載される(1月末から予定)。

 買い物券は、各SA・PAに設置される専用リーフレットに付いているほか、“ドラぷら”の専用ページからもダウンロードが可能。対象となるのは、ネクスコ東日本管轄のSA・PAとなる。
 
 また、第2弾の今回は、対象商品を含む2000円以上の買い物をすると、抽選で“ドラぷら ショッピング”厳選の地域特産プレミアム食材1万円相当が、合計1000名に当たる『ドラぷら特撰 プレミアム食材プレゼントキャンペーン』も実施。

 用意されるプレゼントは、前沢牛サーロイン、谷口農場ギフトセット、トキワ養鶏ギフトセット、高砂酒造日本酒セットなど、有名食材などが名前を連ねる。
 
 応募は、対象商品を含む合計2000円以上のレシートを、SA・PAに設置される専用リーフレットに添付して郵送。応募期限は、3月2日(火)必着となっている。

2010年1月9日土曜日

高速でのランチでどうですか??

「東海北陸自動車道の開通や高速1000円効果、そして天地人ブームなどで利用者は確実に増えている。こうした流れの中、氷見で採れる新鮮な素材と温かい料理をもっと多くの人たちに知ってもらいたい」と関係者は話す。


NEXCO中日本などによる第2回SA・PAメニューコンテスト決勝(12月18日実施)に、金沢ブロックから、北陸自動車道・小矢部川SA(下り)の「氷見御膳」(1100円)が出場した。

「氷見御膳」は、富山・氷見の“キトキト食材”を独自にアレンジした品々を集めたメニュー。キトキトとは富山弁で“いきがいい、ピチピチした”という意味。

南砺地方の里芋やばいがいなどはシンプルな味付けで素材の風味をいかした品。揚げ物、刺身、そばと、どれから食べていいか迷ってしまうほどの品数の多さも特徴的だ。

運営は北陸鉄道。グループ系列の観光バスの乗客にも利用してもらっているそうだ。

関SAに大人気のメニュー

「1日30食程度の販売を想定して開発したが、現在、土日になると130食ほど出る大人気メニューとなった」のが、東海北陸自動車道・関SA(上り線)の「長良川清流御膳(秋)」(1100円)だ。

NEXCO中日本などによる第2回SA・PAメニューコンテスト決勝(12月18日実施)に出場した「長良川清流御膳(秋)」は、岐阜・関で採れた円空里芋のなかに、えび、たまねぎ、にんじん、舞茸を入れた手づくりコロッケをはじめ、ひつまぶしをイメージしてつくられた飛騨牛のしぐれ煮や、鮎の甘露煮の温そばなどを組み合わせたメニュー。食後のデザートとして、アイスクリームが付く。



運営会社は、ナガシマスパーランドやホテル花水木などを展開する長島観光開発。1997年に関SAのサービスエリア事業に参入した。

年始年末の混雑状況

高速道路会社4社がまとめた年末年始の高速道路の交通状況によると、期間中10km以上の渋滞は前年同期比30.0%増となる195回発生し、30km以上の渋滞も同63.6%増の18回発生した。

12月26日から1月5日までの交通状況をまとめたもの。今回は年内のETC1000円割引制度を取り止めたこともあってお盆期間中のような渋滞の急増は抑えられた。

最も渋滞がひどかったのは下り線が1月3日17時ごろ、東名高速・富士川SA付近の40.7km、上り線は1月2日16時40分ごろの東名高速・三ケ日IC付近の54.3km。

日平均交通量は1日当たり3万8800台で、前年同期と比べて1.06倍だった。