2010年8月11日水曜日

帰省ラッシュの様子

お盆前の休みに入った7日、高速道路では早くも帰省ラッシュが始まった。午前10時半には中央自動車道下り線の相模湖インターチェンジ(IC、相模原市)で41キロの渋滞が発生。高速道路の無料化社会実験と「土日上限1000円」の影響で車の交通量が増加し、高速道路各社はお盆期間中、渋滞発生回数は過去最多になると予想している。【喜浦遊、曽田拓、八田浩輔】

 日本道路交通情報センターによると、他に同日午前中の渋滞が激しかったのは、いずれも下りで、関越道東松山IC(埼玉県東松山市)の37キロ▽東北道岩舟ジャンクション(JCT、栃木県岩舟町)の21キロ▽東北道加須IC(埼玉県加須市)の19キロ▽東名大和トンネル(神奈川県大和市)の18キロ--など。

 空の便では、国際線の出国ピークを迎えたが、国内は、新幹線も含め目立った混雑はないという。

 高速道路は6月から全国37路線50区間で高速無料化の社会実験が始まり、7月中旬の3連休の交通量が全国平均で実験開始前の2倍に達した。このため国土交通省は昨年のお盆期間中には「利用者を分散させて帰省ラッシュを緩和させる」として平日にも適用した料金上限1000円割引(ETC搭載普通車対象)について、今年の8月は通常月と同じ土日限定で実施している。

 高速道路各社の予測によると、お盆期間中(5~18日)の10キロ以上の渋滞は過去最多の596回。下りのピークは12~15日、上りは13~16日。

 来週末の14~15日は渋滞がより激しくなると見られることから、7日は早朝からマイカーでの帰省や観光客が高速道路に集中した。東名下り線の富士川サービスエリア(静岡県富士市)は家族連れでにぎわい、女性店員は「通常の土日と比べものにならない、ものすごい数」と話した。