2009年7月11日土曜日

サルの害からSAを守る

NEXCO中日本(中日本高速道路株式会社)名古屋支社桑名保全サービスセンターでは、狼の尿を使った動物忌避剤「ウルフピー」が、管内のサービスエリアでの猿、鹿の侵入対策に効果を発揮している。ウルフピーの輸入販売を行っているエイアイ企画が6日発表した。

管内の新名神高速道路・土山SAの周囲には、複数の猿の群れが生息し、SAおよび車道内への猿の侵入が多発していたため、猿を近づけない対策が急務となっていた。猿への対策としてはフェンス、ネットなどがあるが、既存の高さ2.5mのフェンスでは乗り越えられ侵入を防ぐことができなかった。フェンスの一部に電気を通す方法も検討したが、人の出入りのある場所であるため、感電などの危険性があり、安全性の面から採用は見送られたという。

「ウルフピー」は、天敵であるオオカミの存在に警戒して近づかなくなる哺乳類の忌避行動を利用した、100%天然オオカミの尿の動物忌避剤で、アメリカ国内の保護施設で飼育されているオオカミが自然に排泄する尿を採取し利用する。臭いを発散させるだけなので、人や動物に影響を与えず、安全かつ有効的に野生動物の害を防ぐことができる、としている。

土山サービスエリアでは2009年3月より、約2kmののり面に沿ったフェンスに、4 - 6m間隔で専用容器に入れたウルフピーを設置したところ、それまで頻繁に見受けられた猿の侵入が、2009年7月現在まで確認されていないという。また、ウルフピーの臭いに警戒した鹿も現れなくなるという相乗効果もあったとしている。

高速でスタンプを押しながら

NEXCO西日本、西日本高速道路サービス・ホールディングスは、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)に設置している記念スタンプが収集できる「西日本高速道路SA・PA記念スタンプBOOK」を7月8日に発売する。

ドライブや旅行時に、NEXCO西日本の高速道路とSA・PAを楽しく利用してもらえるようスタンプBOOKを活用してもらう。
 
スタンプBOOKは、スタンプラリーとして関西ブロック(22か所)、中国ブロック(30か所)、四国ブロック(12か所)、九州ブロック(30か所)で記念スタンプを集めて応募した人に「認定証」を発行する。更に西日本管内全て(沖縄の4箇所を含む98か所)のスタンプを集めた先着300人に「NEXCO西日本特製スタンプマット」を進呈する。
 
スタンプBOOKは500円で、NEXCO西日本管内の67か所のSAインフォメーションで販売する。

アイドリングをストップできる

NEXCO中日本(中日本高速道路)は8日、管内のSA計3か所に高速道路で初めて「外部電源式アイドリングストップ給電スタンド」を設置し、17日の15時から運用開始すると発表した。

外部電源式アイドリングストップ給電スタンドを利用することで、外部電源式冷暖房装置を搭載したトラックは、給電スタンドからの電力でエンジンをかけずに車両の冷暖房を行うことができる。不要なアイドリングが抑制されることで、CO2排出の削減、地球温暖化やNOx、SPMなどの排出による局地的な大気環境の悪化の抑制、燃料消費コストの低減を図ることができるとしている。

設置されるSAは、中央自動車道・談合坂SA上り線と、新名神高速道路・土山SAの上下線の計3か所。

また同社は、8日より事業用トラック事業者を対象に、給電スタンドの利用モニターを募集する。アイドリングストップによるコストダウンや環境対策に積極的な会社を支援し、給電スタンドの利用状況や課題を把握しながら、普及促進に努めていくとしている。

高速のトイレがキレイになる

NEXCO西日本と西日本高速道路メンテナンス中国は、サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)でのトイレ清掃作業で「ナノバブル水」を活用したトイレ清掃方法を福山SAなどで試行し、従来の清掃作業に比べて作業効率や環境負荷の面から高い有効性があると発表した。

ナノバブル水は工業製品などの洗浄等をはじめ、様々な分野への活用が期待されている大きさ1万分の1mm以下の極小の気泡を含む水。トイレの床面清掃でナノバブル水を使用することで、従来の洗剤を使用した水洗いに比べ、軽装備で作業も短時間でできるようになった。また使用水量も大幅に削減され、洗剤を使わないので環境負荷の低減が図れ、床面の乾燥時間も短い。
 
また、トイレの洗浄水としてナノバブル水を使用することで、便器に付着する尿石の凝固が抑制されるため清掃作業が効率化されるほか、ナノバブル水の効果により尿石の付着量も減り、匂いも抑制される。
 
今後は、中国支社管内のトイレ清掃作業を同方法に移行していくとしている。