2009年8月1日土曜日

アクアラインは800円でも空いている

東京湾アクアライン(千葉県木更津市-川崎市)で1日、自動料金収受システム(ETC)を搭載した普通車の通行料を800円にするなど全車種を値下げする社会実験が始まり、海上の海ほたるパーキングエリアには未明から続々と家族連れや団体客が訪れた。

 利用者は普段の週末よりやや多め程度で、渋滞は起きていない。

 通行料は普通車が3000円(ETC車は2320円)のところ、国の景気対策で3月から土日・祝日に限り普通車(ETC車)のみ1000円に値下げされていた。1日以降は、大型車などを含む全車種が全日、値下げの対象となる。財源は国と千葉県で折半し、期間は2011年3月末まで。

 海ほたるでは31日午後10時50分からカウントダウンイベントが行われ、観光客ら約200人が集まった。イベントに出席した千葉県の森田健作知事は「値下げの恒久化に向け、これからが勝負だ」と語った。

 家族3人で来た東京都立川市の主婦大山弘美さん(32)は、6月にも千葉県勝浦市を訪れたが、その時は高い料金を理由にアクアラインを避け、別の高速道路を利用したという。「やはり800円は安い。千葉は海もきれいで、これからはアクアラインを気軽に使えそう」と話した。

ネクスコ中日本の社長が・・・

NEXCO中日本(中日本高速道路)の矢野弘典代表取締役会長兼CEOは30日、東京都内で開催された媒体懇談会で、民主党がマニフェストとして発表した高速道路料金無料化について、「具体的な論議にならない」との認識を示した。

矢野会長は無料化について「いろいろな考え方があってよい。100点満点の解決はないだろう。ただし国民のコンセンサス(=同意)が必要だ」と延べ、無料化するための課題を順にあげた。

「まず財源。税金を投入するなら、受益者負担の原則をどうするか。免許を取得できない若者や、現役を引退して車に乗らないお年寄りも財源を負担することになる。その次に雇用の問題」

雇用とは、直接的には料金収受の係員のことを指す。NEXCO3社で2万人以上いるそうだ。「係員の年齢は60歳前後で、料金所は再雇用の場にもなっている。料金所をなくした場合、NEXCO内に吸収できる人数ではない。無料化の提案者は、NEXCO外の再雇用の場を用意すべきだ」。

これらが解決されたとしてもまだ問題がある。それは渋滞。「上限1000円でも対策が大変だから無料になったらさらに深刻だ。社会インフラが機能不全を起こすだろう。経済活動にボディブローのように効く。国際市場で日本の競争力が低下するかもしれない。安全の問題もある」。

「これらの問題を意識すべきだが、されていない。対策も提示されていない」。したがって具体的な論議にならない、というわけだ。

矢野会長は「日本が有料道路制を採用したのは、国力が貧しい時代に道路を急いで整備する必要があったからだ。世界銀行からの融資もあった。そして現在、世界の道路は有料化がトレンドだ。たとえば欧州ではトラックの通行が有料になる例が多い」と述べる。

高速道路の速度が下がるところの喚起

NEXCO西日本、中日本、東日本のNEXCO3社は、高速道路での速度回復情報提供による渋滞緩和の効果事例を取りまとめた。

今回の対策は、速度低下箇所(サグ部分=下り坂から上り坂に変化するところ)と上り坂などに視認性に優れたLED表示板を利用して速度回復を促すための情報提供を行うことで速度低下を防ぐもの。

今回3社では1か所ずつ実験を行っない、一定の成果があった。

対策前渋滞量 対策後渋滞量 渋滞の増減率
●NEXCO東日本東北道(上り)羽生PA付近
47.3km・hr 53.7km・hr -11.9%
●NEXCO中日本中央道(下り)相模湖IC付近
141.8km・hr 148.3km・hr -4.4%
●NEXCO西日本 九州道(上り)広川IC付近
72.8km・hr 75.0km・hr -2.9%

帰省の際のトラブルとして

お盆の帰省は「バッテリー上がり」に注意---。ソニー損保の自動車保険で提供しているロードサービスの、昨2008年お盆期間中(8月7 - 17日)における出動事由の1位は「バッテリー上がり」だった。

1位:バッテリー上がり(72.6%)
2位:パンクなどによるスペアタイヤ交換(10.4%)
3位:キー閉じ込みによる開錠(9.2%)
4位:ガス欠(4.6%)

ソニー損保によると、お盆の時期はロードサービスの要請が通常より多くなるという。バッテリー上がりは、年間を通じてもロードサービス出動事由のトップだが、この時期は高い気温・渋滞などの影響もあり、いつも以上にバッテリーに負担がかかる.

なので、出かける前にはバッテリーチェックやタイヤ圧や連絡先を用意しておきましょ~。