2010年2月26日金曜日

厚木インターを通らなくていける

首都圏中央連絡自動車道(圏央道)海老名JCT - 海老名ICの2kmにも満たない区間が2月27日15時に開通する。東名高速道路厚木IC以西名古屋、小田原方面と圏央道との接続は海老名JCTではなく、厚木ICであることに注意が必要だ。

実際の新設区間は海老名JCTより西の東名厚木ICと圏央道海老名ICとの間、3km弱であることを認識すると流れがわかりやすい。

相模川左岸の厚木ICで東名と接続する小田原厚木道路と、右岸の海老名JCTで東名と接続する圏央道との間は、路線図では東名を介して連絡しているように見えるが、その間を通るクルマは、実際には東名を走ることはない。

分合流の安全性を考慮して、小田原厚木道路と圏央道とを連絡する通行は、厚木ICと海老名JCTとの間の「専用連絡路」で結ばれ、東名本線と干渉しない。東名上り線から圏央道へ、圏央道から東名下り線へも、厚木ICで専用連絡路に接続する。

クルマの流れは厚木IC、海老名IC、海老名JCTで三角形を形成しているのだ。三角形の頂点で内側へは曲がれない。厚木ICから圏央道海老名ICへ向かう場合、同じ東京方面だろうと錯覚して東名上り線へ入ってしまうと海老名ICは経由せず、約16km先の横浜町田ICまで降りられない。

そのため、海老名IC開通をPRするパンフレットにも「厚木ICが変わります」ととり上げ、特に東名上り線と厚木ICから海老名IC方面へ向かうドライバーに対して注意を促している。

首都高の官制システム

首都高速道路は26日、新交通管制システム(AISS '09)を公開、披露式を開催した。120インチ14画面を一体化した高さ3.7m、横幅17mの表示装置は世界最大級。

首都高の1日平均11万台の交通量を監視しているのが交通管制システムだ。新交通管制システムに更新されることにより、利用者側では、本線上に設置された文字情報板による情報提供の機能向上と、所要時間情報の精度が向上する。

文字情報板の機能向上としては、本線上の障害情報を直近の文字表示版で表示するようになる。これまでは、事故などの発生箇所を発生区間で案内するのみであったが、これからは、現在走行している前方の車線状況を知ることができる。

また、所要時間情報の精度向上として、道路が分岐するジャンクション部においては車線により混雑状況がバラバラで、これまでのシステムではこれを一緒にして算出していたが、これからは車線毎の混雑状況を考慮した結果を表示するようになる。