2010年12月28日火曜日

高速でのETCは必要か?

上限料金制はETC車だけでなく全車に適用する方向だが、池口国土交通副大臣は9日、こんな話もしている。

「時間帯割引やエコカー割引にはETCが必要だ」

トラックなど大型車は上限制がなく、大口多頻度割引と時間帯割引が主体だ。すでに、有料道路を利用する業務用車両では、かなりの割合でETC取付が進んでいるが、これらの区分に該当する車両は高速道路の利用ではETCは欠かせない。

乗り換えが進むエコカーについては普通車も同様だ。エコカーはプリウスやインサイトのように一見してわかるHV(ハイブリッド車)ばかりではない。EV(電気自動車)の広がりとともに、外見ではエコカーかどうか見分けがつかない車両も増える。ETC車載器にはセットアップ時に車両情報が登録されているから、その情報をもとにエコカー割引が適用できる。

本四道路は具体的な料金提示が先送りされたが、NEXCO系道路と他の有料道路との接続割引にもETCは便利だ。

さらに、対距離制の導入が決まった首都高速や阪神高速ではETCが必須となる。都市高速にはNEXCO系高速道路のように料金所が出口にない。起点は通行券の発行で証明できても、終点(降りた場所)はETCの出口アンテナで確定するしかない。

そのため対距離料金制を最初に発表した当時の大臣だった前原誠司外相は、「現金利用車は上限料金を払ってもらうしかない」と、話している。現在検討されている対距離料金制は500円から900円だ。現金利用車は一律900円ということになる。

上限料金が全車に適用されるようになっても、高速道路を利用する車両はETCを取り付けたほうが有利ではある。

ただ、ETC車載器とその取付料は無料ではない。例えば、二輪車ETCでは、安いモデルを選んでも取付料込みで3万円前後必要だ。料金割引のために新たな負担を強いられるというのは、一般的なビジネスではあり得ない。

そもそもETCの導入は人件費などのコストを削減し、料金引き下げに役立てるということで始まった。その原点に戻れば、通行料を支払うためだけに利用者が ETC購入費を負担している中で、割引対象を全車に広げるためには、国交省がETC展開の方向性を、まず利用者に示すべきなのだ。

2010年8月11日水曜日

帰省ラッシュの様子

お盆前の休みに入った7日、高速道路では早くも帰省ラッシュが始まった。午前10時半には中央自動車道下り線の相模湖インターチェンジ(IC、相模原市)で41キロの渋滞が発生。高速道路の無料化社会実験と「土日上限1000円」の影響で車の交通量が増加し、高速道路各社はお盆期間中、渋滞発生回数は過去最多になると予想している。【喜浦遊、曽田拓、八田浩輔】

 日本道路交通情報センターによると、他に同日午前中の渋滞が激しかったのは、いずれも下りで、関越道東松山IC(埼玉県東松山市)の37キロ▽東北道岩舟ジャンクション(JCT、栃木県岩舟町)の21キロ▽東北道加須IC(埼玉県加須市)の19キロ▽東名大和トンネル(神奈川県大和市)の18キロ--など。

 空の便では、国際線の出国ピークを迎えたが、国内は、新幹線も含め目立った混雑はないという。

 高速道路は6月から全国37路線50区間で高速無料化の社会実験が始まり、7月中旬の3連休の交通量が全国平均で実験開始前の2倍に達した。このため国土交通省は昨年のお盆期間中には「利用者を分散させて帰省ラッシュを緩和させる」として平日にも適用した料金上限1000円割引(ETC搭載普通車対象)について、今年の8月は通常月と同じ土日限定で実施している。

 高速道路各社の予測によると、お盆期間中(5~18日)の10キロ以上の渋滞は過去最多の596回。下りのピークは12~15日、上りは13~16日。

 来週末の14~15日は渋滞がより激しくなると見られることから、7日は早朝からマイカーでの帰省や観光客が高速道路に集中した。東名下り線の富士川サービスエリア(静岡県富士市)は家族連れでにぎわい、女性店員は「通常の土日と比べものにならない、ものすごい数」と話した。

2010年5月16日日曜日

不正通行者が逮捕へ

大阪府警は、入口で交付された通行券を知人と交換して出口料金所で係員に提出し、入口を偽ることで本来支払うべき通行料金の支払いを免れて不正通行した疑いで、被疑者2人を詐欺罪の容疑で逮捕し、最終送致したと発表した。

今回の逮捕者は、NEXCO西日本関西支社も不正通行の事実を把握し、不正通行調査隊が調査するとともに、大阪府警の捜査に協力した。

NEXCO西日本では、大阪府警が被疑者2人を逮捕したことは、料金負担の公平性の確保と不正通行の抑止につながるとコメント。

不正通行者は、不法に免れた通行料金の2倍を加えた金額を請求する。また、入口が証明できない走行には、出口料金所から最も高額となるインターチェンジから進入したものとして料金を請求することも視野にいれ、厳正に対応するとしている。

2010年5月2日日曜日

ゴールデンウィークの渋滞緩和キャンペーン

ネクスコ中日本は、ゴールデンウィーク渋滞緩和を図る『東名GW渋滞減らし隊キャンペーン』を実施する。

これは、交通混雑期東名高速道路を利用する場合、混雑しないと予測される時間帯に変更することで渋滞の緩和を図る目的で行われるキャンペーンで、事前に登録をしておくと、電子メールで渋滞予測情報が配信される。

混雑予想時間帯を避けて東名高速道路を利用すると、最大 5000円相当分のお買い物券(SA・PAチケット)もしくはETCマイレージサービスのポイントが抽選でプレゼントされる。

今回のキャンペーンでは、プレゼントの当選者が従来から1.5倍アップの1日当たり300名となった。

キャンペーンの登録は、パソコンまたは携帯電話などからネクスコ中日本のキャンペーン専用サイトで。ただし、利用予定日の前日24時までとなっている。

ちなみに、渋滞予測メールは、登録時と利用予定日の前日18時ごろに、登録内容の確認メールと共に送られてくる。

■ネクスコ中日本キャンペーン専用サイトのアドレス

http://rakudora-tomei.jp/campaign/

2010年3月28日日曜日

箱根新道の社会実験の割引が終了へ

国土交通省関東地方整備局と中日本高速道路東京支社が実施していた、箱根新道の社会実験のETC時間帯割引を3月31日で終了する。

 終了となるのは、通勤割引、深夜割引、休日特別割引、平日昼間割引、平日夜間割引のすべて。また、休日バス割引も終了する。ちなみに、ETC時間帯割引時の普通車の料金は、通勤、深夜、休日特別割引が150円、平日割引が200円となっている。

  4月1日からの料金は軽自動車などが200円、普通車250円、中型車300円、大型車400円、特大車700円で、ETC車、現金車とも同額になった。

首都高の中央環状線山手トンネルの開通28日16時より

首都高速道路の中央環状線山手トンネルで、3号渋谷線と4号新宿線を結ぶ区間が28日16時に開通。

開通により、東名方面(3号渋谷線)と東北道方面(川口線)、常磐道方面(6号三郷線)が中央環状線で接続され、都心を迂回してアクセスできるようになります。

今回開通する区間は、2007年12月に開通した山手トンネル(熊野町ジャンクション - 西新宿ジャンクション)を延長したもので、高速4号新宿線と高速3号渋谷線を結ぶ西新宿ジャンクション - 大橋ジャンクションの約4km。

首都高速では、この開通により東名(用賀)から東北道(川口)まで、平日11時台の渋滞ピーク時に現在58分かかっているものが、山手トンネル経由で18分短縮する40分になると予想されています。

首都高全体としても都心環状線に集中する交通が分散され、開通前に比べて渋滞ピーク時の渋滞長が約3割減少すると試算されています。


開通日の28日は、現地にて開通式などが開催され、16時に開通されます。

2010年3月12日金曜日

第二京阪道路の開通が3月20日から

NEXCO西日本の発表で、第二京阪道路 枚方東インターチェンジ(IC)から門真ジャンクション(JCT)までの間(自動車専用部、延長16.9km)が、平成22年3月20日(土曜)15時に開通します

このたび通行料金について正式に決定しました。

今回の開通によって、大阪京都間がこれまでの名神高速道路に加えて、第二京阪道路においても繋がり、京阪圏の高速道路ネットワークにおいて新たな路線選択が可能となることで、交通の分散が期待されます。通行料金においては、この路線選択によって料金格差が生じないようにするため、また、均一料金区間における短区間の料金割高感の解消を図るため、ETC車を対象に利用区間に応じて「第二京阪連続利用割引」などの各種割引を新たに期間限定で導入します。

1.通常料金
今回開通する区間は2つの均一料金区間【B区間(京田辺松井IC・京田辺本線~交野南IC)及びC区間(交野南IC~門真JCT)】となっており、各区間の1回利用あたりの通行料金(通常料金)は次表のとおりです。

今回開通区間(枚方東IC~門真JCT)

暫定料金適用の終了
枚方東ICを発着するご利用については、枚方東ICの開通当初より暫定料金として割安な料金が適用されているところですが、今回の全線開通に伴い京田辺本線料金所の通過時間が平成22年3月20日15時以降のご利用については本来料金となります。

現在の料金(暫定料金)
平成22年3月20日15時まで
軽自動車等
普通車 200円
中型車 250円
大型車 300円
特大車 400円


全線開通後料金(本来料金)
平成22年3月20日15時以降
軽自動車等  350円
普通車    450円
中型車    500円
大型車    700円
特大車    1200円

※ETC無線通信にて当該区間をご利用の場合、別途「枚方東IC期間限定割引(後述)」の適用があります。


2.割引制度
今回の開通にあわせて、名神高速道路と第二京阪道路の交通の分散や均一料金区間における短区間の料金割高感の解消を図るため、ETC車を対象に利用区間に応じて「第二京阪連続利用割引」「第二京阪ネットワーク割引」「近畿道乗継利用割引」などの各種割引を新たに期間限定で導入します。

その結果、ETC車においては、例えば、「第二京阪連続利用割引」の適用により巨椋池IC~第二京阪門真IC間では普通車の通常料金1,250円が 1,000円となり、名神高速道路の京都南IC~吹田IC間の料金1,000円と同額になります。「第二京阪ネットワーク割引」の適用により名神高速道路の彦根IC~近畿自動車道の東大阪北IC間の第二京阪道路を経由した場合の普通車の通常料金4,100円が3,500円となり、名神高速道路の吹田ICを経由した場合の料金3,500円と同額になります。また、「近畿道乗継利用割引」の適用により京田辺松井IC~東大阪JCT経由~阪神高速道路をご利用の場合、近畿道の普通車の通常料金500円を250円に割引します。
所定の要件を満たすことで、既存の割引制度であるETC時間帯割引(大都市近郊区間を対象とした割引)、マイレージ割引、ETC前納割引及び障害者割引の適用があります。