政府は25日夕の臨時閣議で2010年度予算案を決定した。一般会計総額は09年度当初予算比4.2%増の92兆2992億円で、過去最大規模となった。
このうち国土交通省予算は、鳩山政権が掲げる「コンクリートから人へ」の考え方に則り、公共事業予算を15%減の4兆8585億円とするなど、総額は12%減の5兆5846億円となった。
高速道路の段階的な無料化のための社会実験予算は1000億円に縮減され、6月を目途に無料化実験を開始する。実験は、本州を含めた全国が対象で、統一料金制度を導入して、その際軽自動車に対する負担軽減を図る。無料化する区間や車種別の割引制度などは1月中に公表する。
道路整備予算は、20%減の9821億7900万円で、原則として新規事業は行わないこととし、直轄事業の事業箇所数も2割以上縮減する。既存事業についても開通時期が近いもの、事業年数が短いものを優先し、予算の縮減を図る。