2009年12月30日水曜日

高速の無料化へ

政府は25日夕の臨時閣議で2010年度予算案を決定した。一般会計総額は09年度当初予算比4.2%増の92兆2992億円で、過去最大規模となった。

このうち国土交通省予算は、鳩山政権が掲げる「コンクリートから人へ」の考え方に則り、公共事業予算を15%減の4兆8585億円とするなど、総額は12%減の5兆5846億円となった。

高速道路の段階的な無料化のための社会実験予算は1000億円に縮減され、6月を目途に無料化実験を開始する。実験は、本州を含めた全国が対象で、統一料金制度を導入して、その際軽自動車に対する負担軽減を図る。無料化する区間や車種別の割引制度などは1月中に公表する。

道路整備予算は、20%減の9821億7900万円で、原則として新規事業は行わないこととし、直轄事業の事業箇所数も2割以上縮減する。既存事業についても開通時期が近いもの、事業年数が短いものを優先し、予算の縮減を図る。

高速での食事

市街と違って選択肢の少ない高速道路の食事事情。SA・PAでは品質向上に努めており、NEXCO中日本などによる第2回SA・PAメニューコンテスト決勝が12月18日に実施された。おいしいだけでなく、健康にも配慮されたメニューも登場した。

北陸自動車道・有磯海SA(下り線)の「からだにおいしい『魚津美味い膳』」(1100円)は、前年最優秀賞を受賞し、今回も審査員特別賞を受賞。富山県魚津漁港でとれた新鮮な魚介類が楽しめるメニューだ。

同メニューは「食べ合わせ」を考えてつくられているという。大葉にはレモン、トマトには酢、鰯にはグリーンピースと組み合わせることで、疲労回復、肩こり予防などの相乗効果を生み出すという。

運営はホテルニューオータニ高岡。同社は「月1000食を目標に、女性客を取り込むことを念頭にメニュー開発を行なった。女性に受け入れられながらも、中高年ドライバーの胃に負担がかからないようなメニューにもしたかった」と話す。