西日本高速道路がアフリカで道路の建設・維持管理事業に参入することが20日、分かった。横浜で28日に開幕する第4回アフリカ開発会議(TICAD)で、石田孝会長CEO(最高経営責任者)が表明する。
アフリカを機に北米やアジアなど、海外での事業展開を検討していく。道路整備事業は経済成長と貧困問題削減につながるため、アフリカ側が要望している案件。日本の道路運営会社が、主体となってアフリカに拠点を設けて事業を展開するのは初めてという。
7月にも社内に新組織「海外プロジェクト部」(仮称)を立ち上げ、予算や事業内容などの詳細を詰める。
現段階の計画ではサブサハラ(サハラ砂漠以南)地域を中心に一般道と高速道路を建設し、維持管理も担当する。
現地に事業会社を設立し技術者ら20人程度を派遣、技術やノウハウを移転し、人材育成も行う。最終的には、アフリカ側が自立し独自に道路の建設・維持管理ができるよう目指す。事業期間は20年前後を見込んでいる。
西日本高速道路は、海外での本格的な事業展開を検討してきた。アフリカで得る事業ノウハウが、今後の海外戦略に役立つことと、アフリカ経済の成長などにも貢献することから今回、進出を決めた。外務省によると「インフラ整備の支援はアフリカ側の要望」という。
同社はアフリカ地域への支援として、野口英世アフリカ賞基金や医療活動ボランティアに資金協力も行っている。
産経新聞より
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