2008年4月29日火曜日

子安台公園で砲弾が出土

首都高速道路は、4月25日、横浜環状北線子安台換気所・トンネル・橋台工事で土砂掘削中に旧日本軍の砲弾2個が出土したと発表した。

 砲弾が出土したのは、横浜市神奈川区子安台1丁目の子安台公園地内で、径12cm、長さ50cm。

地表面から8mほど下に高さ約1.4m、幅1.6m、奥行き1.9mの穴が発見され、そのなかに置かれていたという。
なお同砲弾は、旧日本軍高射砲の12cm砲弾で、信管がなく起爆の危険性がないことが確認されている。同工事現場では、今年1月7日に旧日本軍の高射砲の砲身が出土していて、金属探知機で探査を行い、安全を確認しながら掘削工事を実施していた。

 子安台公園がある子安台の丘は、戦前には耕地として利用されていたが、空襲時の避難や延焼阻止などのための防空緑地として、昭和20年3月に子安台緑地が完成。防空緑地は高射砲陣地や農地としても活用され、高射砲陣地として使用されていた子安台は、終戦後進駐軍により接収され、米陸軍の高射砲陣地として引き続き利用されいた。

その後、昭和30年12月に接収が解除され約2万7000平方メートルが返還されたが、民有地および生麦中学校用地を除く約2万1000ヘイホウメートルが陸上自衛隊子安分屯地として昭和44年まで貸与され、そして昭和50年3月にようやく公園として整備され、市民に公開された経緯を持つ。

 なお今後の工事でも、同様に金属探知器で探査を行い、安全を確認しながら掘削工事を進める方針だという。

carviewより

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